1枚のシート材から一貫製造で見惚れしまう綺麗なトラック部品へ(株式会社丸善)

プレス加工から技術力を広げ、高め続ける

大田区池上で創業した株式会社丸善は、手板金から始まったトラック部品を中心とする金属加工メーカーです。現在は神奈川県海老名市に本社・工場・倉庫を集約し、プレス加工だけでなくアッセンブリや切削加工にも技術を広げ、鉄、ステンレス、アルミに加え、金などの加工も行います。製造された製品は、トラック部品のボデー・キャブ部品やエンジンカバーを中心に、最近では反射板や道路公団系、装飾関係などの自動車以外にも展開されています。他にも、ドンガラボディーに窓やドアを取り付ける艤装といった加工しない仕事にも取り組んでいます。今回は技術力を高め続ける同社だからこそ加工できる、匠の一品を紹介します。

継承元を超える高品質のトラック部品

GETA CATCHは、トラック外装のアオリ(荷台を囲っている板状の部品)用の部品です。厚物と言われる8mmのステンレスを使用し、ステンレスの独特な輝きや高級感を求めるユーザー向けの製品です。本製品は加工に狂いがないのはもちろんのこと、加工によってくすんでしまう金属表面を表面処理で曇りなく磨かれ、傷がない点が評価されています。ユーザーからは、つい見惚れてしまうとまで言われます。他メーカーから継承した製品でしたが、旧メーカー品よりも品質や磨きが優れるとお客様から評価されており、同社の高い技術力が認められています。

トラックのウイングボディーアオリ用部品(製品名:GETA CATCH)

 

品質と生産性を両立した一貫製造

GETA CATCHの製造は、1枚の平らのシート材から始まります。全てプレス加工で切り出しや穴を開けて、尖った大きなバリを手作業で落とし、マシニング切削加工を行います。従来は「座ぐり」の切削加工を協力メーカーで行っていましたが、最近の設備導入や技術力向上により、一貫して同社でできるようになりました。その上、外周の削りだしもマシニングで行い、もともと手作業であった部分も効率化しつつ、7工程をかけて加工していきます。こうした加工において、表面がくすんでしまうことから、ステンレスの光沢感を出すために磨き工程が必要となります。同社では、生産数量面から協力メーカーに依頼しつつも、自社内で一連の加工後の磨き工程まで行う体制を整えています。そのようにして、一枚のシート材から、お客様が見惚れる高品質のトラック外装部品まで、一貫製造で作り上げます。今後もお客様の様々な要望にお応えできるよう、新たな特殊加工や技術の習得に挑戦し続けます。

マシニンング切削加工された後のGETA CATCH。手作業を減らし効率的に生産できる。


業種   プレス加工、溶接組立、鈑金加工等の金属製品製造業

設立年月          1946年12月

資本金              1500万円

従業員数          35人

代表者              代表取締役 中澤憲一

本社所在地      〒243-0401神奈川県海老名市東柏ケ谷4-11-4

電話番号          046-231-2285

公式HP           https://www.ebn-maruzen.co.jp/

この記事の著者

山本祥晴

山本祥晴中小企業診断士

2024年中小企業診断士登録。化学メーカーにおいて研究開発業務に従事。環境系の中小企業診断士として、経営改善や各種補助金の申請支援に加え、脱炭素経営などの支援も行う。東京都中小企業診断士協会三多摩支部、神奈川県中小企業診断士協会に所属。

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