葛飾ブランド 葛飾町工場物語認定製品 (新越精機株式会社)

金型製作で培った確かな技術力

新越精機株式会社は、創業以来、金型製作の技術を磨いてきた会社である。「研削加工」「切削加工」「放電加工」の高い技術力と豊富な経験をベースにした高精度の複合加工を得意としている。培った加工技術により高精度が要求される一品モノの特注部品や短納期の要望にも応えている。葛飾区の町工場から生み出される選りすぐりの製品等が認定される「第14回葛飾ブランド葛飾町工場物語認定製品」に選ばれている。
今回は金型製作で培った技術力を紹介する。同社の強みである「研削加工」「切削加工」「放電加工」の3つの加工技術は、長年のプレス機械の金型製作で培われたものである。3つの技術をすり合わせて、それぞれの加工法のメリット、デメリットを把握したうえで、製品の材質や使用用途を考えて、最適な加工方法を選んで製作することができる。また、仕上げ時に職人の手による最後のひと手間を加えることで高い精度の品質を提供している。

研削加工技術を駆使し、お客様の要望に対応

同社が行っている「切削加工」「研削加工」「放電加工」の特徴は以下の通りである。

「切削加工」は、砥石を回転させながら被削材にあてて表面を削り取り、形状を仕上げる加工方法である。同社では、NCフライス盤やマシニングセンターなど小ロットに特化した機種を多数揃えており、複雑形状を低コストで加工できることがメリットである。

「研削加工」は、研磨加工とも呼ばれ、金属の表面にグラインダーと呼ばれる砥石をつけて高速回転させて削る機械加工の一種である。通常のマシニングセンターを利用した機械加工に比べ、工具あたりの除去量がわずかなため、加工精度や面粗度の精度に優れている。同社では、平面研削加工と内面研削加工の一種である治具研削加工を行っており、特に治具研削加工に関しては、蓄積されたノウハウに基づいた技術力を有している。

「放電加工」は、放電現象により発生する熱を利用して工作物を溶かす加工方法である。同社では、ワイヤー放電加工機や型彫放電加工機による放電加工を行っている。電気を通す材質であればどんなに高硬度の材質であっても精密な加工ができる。

これら3つの加工技術から製品に合った最適な加工を行っている。そして、最後に職人の手で丁寧に仕上げることを大事にしており、高精度および高品質を提供することができている。

長年培った技術力やモノづくりの姿勢そのものが同社の「匠の一品」である。

 

製造現場で作業工程の説明をする藤塚敏之氏

この記事の著者

鈴木好之

鈴木好之中小企業診断士

2021年中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会 城北支部所属。台東区中小企業診断士会所属。 大学卒業後、情報通信の会社に入社し、CATVやISPの営業や間接部門など様々な職種を経験し、現在は管理部門に従事。企業内診断士として商店街支援を軸に活動中。趣味の読書は年間100冊読了。

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