お客様の製品の開発と品質を支える、匠の技術で実現した試験片(株式会社昭和製作所)

お客様の製品の開発と品質を支える、匠の技術で実現した試験片
今回は、昭和製作所の技術力と対応力の高さを示す、二つの製品を紹介する。共通しているのは、技術と顧客対応力を最大限に発揮し、お客様の要望に応えたことで実現したということだ。まさに匠の一品といえる製品である。

1.材料試験片

材料試験片とは、ある素材の強度といった機械的性質などを調べる材料試験に用いられる、重要な部品だ。材料試験では、この製作した材料試験片に様々な負荷をかけ、破壊する事によりデータを得られる。この試験結果が、性能保証や設計開発に活かされるため、 お客様にとって重要な製品だ。
材料試験片の生産において、ルーチン作業は存在しない。お客様から支給される材料は成分が機密になっていることがほとんどで、情報のない中、顧客の試験に必要な仕様を満たす必要がある。ある依頼では、難しい条件下で保管された貴重な金属を試験片に加工することを求められた。作業者は、失敗が許されない加工のため、プログラミングされた加工機のボタンを押すときでさえ、緊張で手が震える時があるそうだ。昭和製作所の技術力が示す材料試験片の品質は、世界のR&Dを支える大きな力となっている。

引張試験片

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2.超音波探傷用試験片

超音波探傷器の測定範囲や、探傷条件の調整、性能特製の調整を行うために使用し、超音波探傷器を用いた測定の訓練や、性能試験用として必ず用いられる製品だ。カスタムオーダーにも対応しており、お客様独自の非破壊試験用に微細加工も可能で日々技術開発を行っている。
新規に開発された、「超音波探傷用内封きず型対比試験片」では、拡散接合法の適用により、自由度の高い人工きずの内封に成功した。これからも技術開発に余念なく、お客様が求める仕様を実現できる対応力を高めていく。

超音波探傷用試験片(左)対比試験片(超音波厚さ測定用)(右)超音波探傷用内封きず型対比試験片

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この記事の著者

齋藤宏晃

齋藤宏晃

中小企業診断士 2021年中小企業診断士登録。神奈川県在住。3児の父。 得意分野は製造業×管理会計。日本の産業を盛り上げたい想いで、プロボノを中心に診断士活動を行う。

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