材料加工業からの飛躍~B toCに挑戦する新製品(株式会社BANTEC)

材料加工業からの飛躍~B toCに挑戦する新製品

今回は、BANTECが新たに取り組む、B to C事業の新商品を紹介する。大田区の町工場のネットワークを活用した新商品は、当社ネットワークが有する高い技術力を示す匠の一品である。

図1 新製品のホットサンドメーカー

 

紹介するのは、オーダーメイドのホットサンドメーカー。

BANTECで設計し、協力会社の栃木製作所で切削加工を行っている。そのほかの柄の部分を含め、すべて大田区内で生産している。このホットサンドメーカーの特徴は、パンに焼き入れする刻印のデザインを自由に設計して交換できることだ。写真を基にお子さんの顔もオーダーメイドでデザインできることが好評を博している。現在は一点ずつの切削加工でコストがかかるため、いかに安く作ることができるかが課題であり、今後の需要状況によっては鋳物での製作も計画している。

 

もともとは、ホットサンドメーカーの試作依頼があったことがきっかけとなり、自社でやってみようと検討を開始した。その後、顔の刻印を押すアイディアを考えだし、製品化に至った。刻印のラインナップとして、風景などのより複雑な形状も対応も検討している。

図2 取替可能な刻印、(左)似顔絵(右)会社ロゴ

 

ギフトショー等の展示会への出展を検討しており、直接顧客に訴求しフィードバックを受けて製品の改善を図る計画だ。優れた技術ネットワークを有するBANTECは、材料加工業から飛躍するための新商品を携えて、新たな顧客開拓を目指していく。

図3 焼き上がったホットサンド

この記事の著者

齋藤宏晃

齋藤宏晃

中小企業診断士 2021年中小企業診断士登録。神奈川県在住。3児の父。 得意分野は製造業×管理会計。日本の産業を盛り上げたい想いで、プロボノを中心に診断士活動を行う。

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