- 2025-5-27
- 匠
高品質・低コストの両輪でお客様満足を獲得するドラム缶部品・ゴム製品の総合メーカー
1979年創業のミズホ金属株式会社は、ドラム缶部品製造・販売およびゴム製品製造を営んでいます。同社の強みは、ドラム缶業界で培った「高品質製造」で、ミリ単位の厳格な品質で製造・出荷が可能なことです。そして、コストをかけずに、お客様が期待する品質を少しでも上回ることで、お客様から高い支持を得ています。今後、注力していくゴム製品において、毎月70万セット製造しているドラム缶フランジ用ガスケット、冷蔵庫部品のDRラバー、コマツフォークリフトエンジンルーム部品のエコクリップ、コンプレッサー部品の防振ゴムなど幅広く取り扱うゴムメーカーとして、お客様の多種多様なニーズに総合的に応えています。

同社で製造しているゴム製品の一例 (同社提供のものを一部編集)
また、ゴム製造の全工程の履歴を追跡し、不具合発生時の迅速な原因究明とそれらへの対処が可能であり、最後の砦となる最終工程の出荷前検査では、微細な傷、表面の不均一性、色ムラの検出などを可能としています。
今回の匠の一品では、同社の強みである品質を下支えする「自動外観検査機」を紹介します。
日進月歩が著しい「自動外観検査機」への期待
自動外観検査機とは、製品や部品の表面にある傷や汚れ、異物などの欠陥を検出するための設備です。創業当初は、同社も外観検査は人間の目視に頼っており、熟練した検査員が製品の表面を確認し、欠陥を見つける方法が主流でしたが、検査精度や効率に限界がありました。
その後、コンピュータ技術の進化に伴い、外観検査の自動化の時流にのって、自動外観検査機(4秒/個)を導入しました。そして、直近では、福島工場の新設に合わせて、外観検査時間を一個あたり0.5秒にする最新の設備を導入することで、外観検査の品質向上に加えて、生産性向上につなげています。
また、今回導入した設備は、上部・側面部・下部の3方向に加えて、厚みを測定する最先端カメラ機能が実装されており、より高精度で柔軟な検査が可能になっています。これにより、従来のシステムでは検出が難しかった微細な欠陥や新しい欠陥パターンにも対応できるようになりました。
高い品質かつ低コストが要求される状況において、福島工場の自動外観検査機は、まさに同社設備の要であり、今後の更なる事業成長に欠かすことができない「ヒト」と同じ重要なアセットと言えます。
「お客様が満足するために、変化を恐れず常により良い商品、より良い品質、より良いサービスを提供し続ける!」岡田社長・宮澤社長のインタビューを通じて、世界の社会インフラを支える同社の責任と情熱が伝わってきます。今回紹介した「自動外観検査機」が、これからのVUCA時代を生き抜くモノづくりを牽引していくことになるでしょう。

福島工場の自動外観検査機(同社提供のものを一部編集)