鏡面ショットマシン「SMAP」—卓越した技術で美しい仕上がりを迅速に実現（東洋研磨材工業株式会社）

2024-10-22
匠
保科彰治

「SMAP方式」で実現する迅速な研磨

東洋研磨材工業が誇る「SMAP」は、一見するとシンプルな研磨機に見えますが、その内部には他社では実現できない高度な技術が詰まっています。「SMAP」は、長年の技術革新と改良の積み重ねにより、短時間で美しい仕上がりを実現する研磨機として、業界内で高く評価されています。特に注目すべきは、「SMAP方式」と呼ばれる独自の技術です。この方式の最大の特徴は、インペラを用いた研磨材の搬送による迅速かつ高品質な仕上がりです。インペラは研磨材を効率的に大量に送り出す役割を果たしており、短時間で大きな加工効果を発揮します。

「SMAP」の作業は簡単で、加工対象物（ワーク）を研磨材（メディア）に当てるだけで、特別な技術は不要です。形状に沿って当てるだけで、短時間で研磨が完了します。未経験者でも短期間で技術を習得できる点が、現場での大きなメリットです。また、「SMAP」は微細で複雑な形状の部品にも対応でき、刃物、工具、金型などでの実績が豊富です。メディアがワークの形状に沿って流れるため、細部までしっかりと研磨できます。

美しい仕上がりと柔軟な対応力

「SMAP」は、多様なメディアに対応できる設計が施されており、作業者が適切なメディアを選択することで、均一で滑らかな仕上がりを実現します。特に乾式研磨を採用しているため、加工中に水や油を使用せず後洗浄が簡単です。加工後はエアブローでメディアを落とせるため、作業効率が向上し、作業環境もクリーンに保たれます。さらに、「SMAP」は研磨条件を自由に設定できる柔軟性も持ち合わせています。ワークの形状に合わせて、ノズル幅・投射速度・投射量をコントロールできるため、さまざまな材質や形状に最適な研磨が可能です。これにより、研磨機としての可能性が大幅に広がり、広範な用途での使用が期待できます。「SMAPメディア」は種類が豊富で、様々な材質や形状に対応できます。また、メディアの再生機能を備え、長期間の運用においても経済的でコストダウンにつながり、持続可能な製造が可能となります。

未来を切り開く自動化と革新

「SMAP」は、技術の進化と顧客ニーズに応じた改善を続けています。特に自動化対応では、協業者とともにロボットや搬送装置を組み合わせた自動化ラインの設計が進み、夜間の無人稼働や24時間体制での生産を実現しています。これにより、生産性の飛躍的な向上とコスト削減に大きく貢献しています。さらに、「SMAP」は豊富なラインナップを揃え、目的に応じて大きさや形状に合わせた機種を選択可能です。この柔軟な対応力と高度な技術により、製造業の競争力を一層強化し、次世代の製造現場において不可欠な存在となることを目指しています。